構造大好きミ介です 構造設計に八年間関わっている私が、地震に強い家を建てる為の土地(地域)選びに見るべき2つのポイントを解説します!
解説する2つのポイントを調べ、どこの町に家を建てるか考える参考にしてください。
ハザードマップを確認しよう!
まずは、多くの方も思い付くと思いますが建設候補地域の地震のハザードマップを確認しましょう
自分の建てたい地域+ハザードマップでググると、大抵の場合は『震度のハザードマップ』と『液状化のハザードマップ』が出てくると思います
私が特に気を付けて欲しいのは『液状化のハザードマップ』です!
地震の揺れの大きさ(震度)は建物を強くすれば、地震に強い家が作れます
しかし、家自体が強くても、地盤が液状化しては意味が有りません。
地盤改良を行えば液状化しても傾かないようには出来ますが、建物の大きさ、地盤の状態にもよりますが100万以上お金がかかります (後日実際金額の目安等を記事にしたいと思います)
また、住宅密集地だと自分の家が傾かなくとも、隣の家が傾いて来る可能性があります さらに、自分の家が傾かなくても家の回り(道路等)が液状化し、道路や水道等の整備が終わるまで家に出入りが難しくなる可能性があります (北海道胆振東部地震(平成30年9月)の被害をイメージしてもらえば分かりやすいと思います)
以上の理由により、『液状化のハザードマップ』を確認して地域選定をすることをオススメします
地震に強い家にしたい以外にも駅近がいい、費用的に液状化の範囲しか無理!などの理由で液状化する地域で建てるのもありだと思いますが、上記のリスクを承知の上で決断しましょう。
きちんと地盤改良をすれば自分の家は被害を防げるので、私はありだとは思います
総合的に考えて自分の理想の土地(地域)を見つけて下さい
ちなみに、液状化のハザードマップでは液状化する可能性が大きい、小さい、ない 等の表現で書かれていることが多いです
ハザードマップは周辺の地盤調査結果からの推測によるものなので、液状化しない以外の所は液状化するものと考えて見る方がよいと私は考えています
断層の位置を確認しよう
液状化以外にも地盤によって家にダメージを与えるものがあります
それは断層です
断層は大きいと数mの段差が出来る可能性もあります
もし建物の直下に出来てしまった場合、自重を支えられなる可能性がある為、耐震性の高い建物にしても意味が無くなります
液状化に比べ遭遇する可能はかなり低いですが、気にしておく方がベターです
なお、どこに断層が有るかは活断層データベースが参考になります
まとめ
土地(地域)選びに見るべき2つのポイント
・液状化のハザードマップ
・断層の位置確認
を紹介しました
是非この2つを安全な土地選びにいかしてください