構造設計者の現場監理に来てくれるか確認しよう

構造設計がしっかり出来ていれば、安全な家が建つのでしょうか?

施工がしっかりできていなければ、安全な建物にならないと考え至る人もいると思います。

その通りですが、ではどうすればしっかりとした施工が出来るのか?

それは、構造設計者による現場監理を行うか、大手ハウスメーカーのような、構造設計者がシステム化した品質管理のどちらかです。

ここでは、構造設計者による現場監理についてお話しします。

構造的な部分は構造設計者に監理してもらおう

先日の記事で管理と監理の違い、監理の必要性について書きました。

一般的な建築の内容については監理が役割を果たしていれば、キチンと施工されます。

しかし、構造の部分については、監理をする設計者の知識も不足している場合が多いです。

実際設計の際も、意匠(デザイン)設計者は構造のことがよくわからないので、構造計算が必要なものについては、構造設計者に外注し構造計算を行ってもらっていることが多々あります。

構造部材が有効に働かせる為に注意すべき点があるのですが、通常監理に来る意匠(デザイン、プラン)設計者は注意すべき点がわからないことが多いのです。

そこで、構造躯体の検査(木造であれば柱、梁、筋交い、金物等)のみをスポット監理をお願いしている場合があります。

このような構造躯体のスポット監理を通常の監理とは別で行っていれば、意匠設計者が苦手とする構造的な部分もしっかり監理できるので、スポット監理を行っている会社をお勧めします。

仮に行っていなかったとしても、追加で費用を払えば行っていただける可能性も有る為、聞いてみるとよいかもしれません。

意匠設計、構造設計を両方を行っている設計者も

稀に意匠設計と構造設計を両方行っている設計者がいます。

このような人が監理を行っていれば、通常の管理の中で構造的な部分もしっかり監理することができます。

そのため、別々で行っている設計事務所と、両方行っている設計事務所なら、両方行っている設計事務所の方がお勧めです。

構造的な部分がきちんと構造設計者に監理してもらえるか確認を行って契約しましょう。

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